2014年1月1日水曜日

中国のミャンマーを目指して 5

2014年1月1日(水) 瑞麗

 中国の辺境を走る長距離バスの寝台ベッドで年が明けました。
朝7時過ぎに瑞麗バスターミナルに到着したようです。外はまだ真っ暗、誰も降りようとしません。私も行く当てもないのでそのまま狸寝入りをします。8時前に運転手が業を煮やして乗客を叩き出し始めました。外はまだ薄暗くどこに行けばよいか分かりません。バスターミナル周辺をうろうろし状況を把握します。適当な宿屋でチェックインできないか交渉するも後で来い、と断られてガックリ。仕方ないので荷物を預けて乗り合いタクシーでまずは国境へ向かうことに。

時計は、北京、ラングーン、グリニッジ、凄い組合せ!

ミャンマー文字が踊る看板

乗合タクシーで川を渡る

 ここでは国境地区には特別な乗合いタクシーで行きます。皆同じ真っ赤な車体のセダンです。4人乗れば1人5元、1人だと20元です。何故かすぐに4人になるのが不思議です。走ること15分、着いたところは巨大な翡翠市場。右を見ても左を見ても翡翠、翡翠、翡翠、です。何じゃこりゃあ!とあっけに取られているうちに、タクシーは何処かへ行ってしまいました。翡翠はいずれにしてもまずは国境は何処?人の流れに乗れば国境か、と思いきや何処にも見当たりません。

翡翠だらけ

翡翠の屋台か?

 仕方なく、自転車リキシャを拾い国境へ向かいます(10元ぼられた)。リキシャで10分、それなりの距離を走りやっと国境らしき建物が見えてきました。

リキシャより国境を望む

国境は中国人の観光地だった

入り口の向こうにミャンマーが見える

 この国境ゲートの左に国の最果てである像があり、左側に国境フェンスが延々と続いています。人がおらず不気味なのですが、ずうっと進むと左に折れて小さな川沿いの道となります。向こうのミャンマーの建物は丸見えです。すると程なくもう一つの国境ゲートが現れます。

天涯地角の像と国境行き乗合タクシー

細い川の向こうはミャンマーだ

もう一つ国境ゲート

 この国境ゲートの左にも延々とフェンスが続きます。すると、フェンスから手を出してミャンマー人が中国人に物を売っています。それらを通り過ぎて暫く行くと何とフェンスに穴が開いていてミャンマー人が事由に行き来しているではないですか!!!穴の向こうを見ると、ミャンマー側の道路にバイタクが待機、こちら中国側はリキシャが待機しており、行き来するシステムができています。するとミャンマー側から「おいで、おいで」のお誘いが。。。 ここでこの穴を抜けたら密入国です。立派な犯罪人。公安に見つかったらただでは済みません。でも、まだおいで、おいで、をしています。魔がさしたのでしょうか、回りをきょろきょろ見て意を決してミャンマー側へ。ミャンマー側からフェンス越しに中国側を見るのは不思議です。バイタクの兄ちゃんがしきりに乗れと誘います。さすがにそれはお断りして再び中国側へ。そしてぶらぶら少し歩いたところで公安のグループにばったり遭遇!思わず、ヤバイ!と思いました。

そのうちの一人が近づいてきて、いきなり聞いてきます。 是哪里人?(どこ出身だ?)」
仕方ないので、「我是日本人(日本人です)」と答えます。
一瞬あれっと、いう表情が見て取れましたが、すぐさまパスポートを要求され取り上げられてしましました。そして公安の車に乗れとの合図、何度も押し問答がありましたが、多勢に無勢、結局公安本署へ連行されてしまいました。

 (車で連行される間にヤバイ写真は全てそっと消しました。。。)

罰金で済むかなあ?ミャンマー側へ出たのを見られていたら罰金ではすまないだろうなぁ、などと考えているうちに到着。本署建屋ではなく東屋風の建物に座らせられてます。回りには10人くらいの若い公安職員が休んでいます(皆スマホをいじっている)。そのうちリーダー風の男がやってきて簡単な尋問です。でも中国語なので難しい質問はわかりません。英語が喋れる人は皆無。身振り手振りも交えて、やっと私が帰りの航空券を持っており、密入国でミャンマーへ渡ろうとしている訳ではないことを理解してもらい、約30後に無事開放、事なきを得ました。公安の敷地を出たら早足で逃げたのは言うまでもありません。

連行された公安の建物

街はミャンマー人で溢れています

街並み

ミャンマーの買い物客
街は本当に翡翠とミャンマー人向けの家電、衣服、雑貨などのお店で溢れています。典型的な国境貿易の街です。人口的な街並みですが、冬でも緑が濃く南国情緒いっぱいです。事実、昼間は20度を超えて暑いくらいです。


南国風の街路樹

ミャンマー文字が溢れている

緑がとても濃い

 再び国境建物に戻って人々がどのように通過していくのか観察していました。昔ながらの大八車風のもので巨大な荷物を運ぶ者、バイクでの通過方法、車での渡り方、などいろいろ違います。でもまあ、結構いい加減といわざるを得ません。ビザのない私には通過できない国境です。

国境通過を待つ荷物

バイクで通過する人は一旦出国手続き

車は荷物を全て調べられる
時間があるので街全体の構造を確かめるべくうろうろ。相変わらず翡翠の店はこれでもか、といくらいあります。いったい瑞麗の街全体に何件あるのか見当がつきません。そのうち、街の3分の1くらいはミャンマー人用のトラック操車場になっています。そして、第3の国境ゲートがあることが判明、ここはトラック操車場と直結していてほとんどトラック専用のようでした。

ここも翡翠だらけ

国境係官の本部?

第3の国境建物。トラック通過が中心

国境通過待ちのトラック群

さすがに疲れたので瑞麗の本体の街に戻り宿を確保(さすが安い)、遅い昼食にありつきます。

中級宿、100元。

揚州炒飯とビール。定番ですね。

街を走る乗合ワゴンタクシー

 食後、街をぶらぶら。はっきり言ってどこが中心なのかよく分からない街です。でもまあ、のどかな田舎町ですね。10年も前であれば翡翠とともにアヘンの一大集積地だったのでしょうが、中国の取り締まりが奏功し、今は昔のようです。

元気なおばさんパフォーマsンス。

緑が多い印象です。木も大きい!

逝けてます!

どうも取りとめのない街ですね。明日もう一度うろうろしてみる積もりです。

鳥の丸焼き、一羽25元。

何故かビリヤード屋が多い

夜の9時です。薬屋の宣伝です。




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