2017年2月28日火曜日

サンチャゴ巡礼(ポルトガル人の道) エピローグ

最終日は空港で寝ました。

翌日の飛行機が6:30am出発ということで、街中のホテルではTaxiチャーターも含めると大変な出費になります。空港で歩ける適当なホテルを紹介してもらおうと聞きにいったら、インフォメーションのおやじは、「ない」とのご返事。それに付け加えて、「ここに泊まったら?」との有り難い申し出。ラッキー、泊まっていいんだ、と納得しベンチに寝袋を広げて熟睡しました。他に西洋人の女性が1人、同じように野宿してました。
まあ、どうにかなるものですね。

サンチャゴ・デ・コンポスデーラ空港からマドリッドを経由し、ヒースローから羽田に戻りました。前夜は野宿なのに、ファーストクラスで日本に戻るというギャップもなかなかではないでしょうか。雨と汗でぐちょぐちょだったので臭わないかちょっと心配でした。

参考のため、かかった費用と持ち物一覧を掲載します。

かかった費用:
  総額 : 71,367円
  (内訳)
    交通費: 48,665円(含む、無料チケットのサーチャージ・保険・税金 25,600円)
   宿泊費: 12,018円(うち、ibis Orly 7,833円)
   食 費 : 10,347円
   その他:   338円(クレデンシャル)
   

持ち物一覧


品目 備考
(装備)

リュック(10KG 用) 1
リュックカバー(雨用) 1 必須(防水、防塵)
ヘッドランプ 1 必須(早朝歩行)
同上 予備の電池 1
寝袋 1 必須(アルベルゲ泊)
山用ストック 2 あったほうが良い
靴(防水がよい) 1 防水は必須(悲惨)
下着(上) Airlism 2 毎日洗濯
パンツ 2 毎日洗濯
木綿・長袖 2 毎日洗濯
長ズボン 1 予備なし。最悪レインウェア
短パン(部屋用) 1 パンツ無しでもOK
靴下 2 毎日洗濯
毛糸帽子 1
薄手の手袋 1
レインウェア(上)Gore tex 1 兼防寒
レインウェア(下) 1 兼防寒・非常用
ハーフコート(防寒用) 1 ダウンは暑すぎる
軽量折り畳み傘 1 選択に悩むところ



ビーチサンダル 1 部屋履きに必須
プラグ変換器(C1) 1 必須(スマホ、ほか)
耳栓 1 飛行機、宿泊で利用
アイマスク 1 飛行機、宿泊で利用
まめ対策 BandAid 5
トイレットペパー 1 ちり紙の代替
反射シール(あれば) - 今回なし
文庫本 1 暇つぶし
地球の歩き方(スペイン) 1 電子版を購入



スマートフォン 1
予備バッテリー 1
電源コード・プラグ 1
(サングラス-今回不要) - 今回なし
メガネ(常用) 1
ボールペン(黒) 2 予備も必要
ノート 1
ビニール袋 2 非常用
フェイスタオル 1 シャワー時も使用
洗濯用粉石けん(小袋) 1
歯磨きセット 1
シャンプー(小瓶) 1
石鹸(小) 1
洗濯用ひも 1 使用せず。ベッドでOK
ホッカイロ 3 持って行ったが不使用



ウエストバッグ 1 貴重品入れ
財布(w/Credit Card) 1
お金(円・ユーロ) - 現地調達(キャッシング)
パスポート 1
クレデンシャル - 現地調達
行程表(友の会の記事) 1 事前準備(行程確認)
Eチケット(乗機分) 3 全行程事前に購入
クリアホルダー 2 行程表、他を入れる






(食料)
食料はあったほうが良い
アンパン、他 3
柿ピーナッツ 2
チョコレート 1
水(ペットボトル)
現地調達



全重量 約8kg (着ているものは別)



2017年2月27日月曜日

サンチャゴ巡礼(ポルトガル人の道) 5(最終日)

2017年02月27日(月) サンチャゴ巡礼 (最終日)

いよいよ、巡礼最後の日です。
今日は生憎の土砂降り。でも朝の6:30に出発です。歩き始めてほどなく、レイン・ジャケットから雨漏り。ゴアテックスなのに10年も使っているとダメみたいです。縫い目を補強する裏からのテーピングも外れているし。。。
そして、村の中の迷路にはまり標識がわかりません。暗い雨の中では道標が良く分かりません。何回も行ったりきたりして20分くらいはうろうろしたでしょうか。。。靴はぐしょぐしょになってくるし、だんだん情けなく なってきました。

午前8:00過ぎ、だんだん明るくなってきましたが、相変わらず土砂降りの雨です。小さな街に入ってBarがありました。寒さしのぎと雨宿り、兼朝食タイムです。ほとんど同時に女性2人組みとBarに入りました。荷物をほどいてカウンターで注文しようとすると、その女性の1人がスペイン語に通訳してくれました。そしたら一緒に食べようということでいろいろ話すことに。彼女たちはスイスから来たようで、スペイン語、英語ぺらぺら。分かりやすい英語で助かりました。東洋人が巡礼しているのが珍しかったようです。

どうにか雨も止み、気を取り直して出発です。


教会の墓地?。団地形式になっているのが面白い。。。

ついに、10kmを切った!!!

坂道もなんのその(足は痛い!)

途中、陽気なポルトガル人の団体と合流、Barで一足早くビールで巡礼達成祝いです。
Barのサンドイッチも美味しかったなぁ。次の町はサンチャゴ・デ・コンポスデーラです。足は相変わらず痛いですが、足取りは軽いです。朝の土砂降りからは考えられない良い天気になりました。
ここでトラブル発生。コンポスデーラの街中で方向がわからなくなりました。街中には例の目印があまりないのです。たぶん大聖堂はバカでもわかるということで何も無いのでしょうが、初めてのしろうと外国人には酷というものです。大聖堂がどこからでも見えた昔ならいざ知らず、今では全く方向がわかりません。
人に聞いたり、Barで休憩がてら再確認したりで大変です。そして、最後は大聖堂のあるところは迷路のような旧市街となっていてどっちが大聖堂か、これまたよくわからない状態です。困ったものです。

ついにサンチャゴ・デ・コンポスデーラの町に突入。

トランプさんを模した人形が。。。

ゴール!!  ついに大聖堂に到着!

やったー!目的地の大聖堂に到着です。予定通り2時過ぎには着きました。

ついに公式距離118キロを走破(実際は130キロは歩いていると思います)。広場で日本人観光客の人がいて、記念撮影をお願いしました。118キロ歩いてきたといったらビックリしてました。こちらは逆に、この街の観光に来る日本の方もいることにビックリです。ほとんどスペインの端っこなんですけど。たぶん大聖堂以外は何もないんじゃないでしょうか。。。
広場から少し降りて、右に曲がったところの巡礼証明書発行所でちゃんと証明書を発行してもらい、おみやげにホタテ(巡礼者が荷物につける)も買いましたました(1ユーロ)。
 こうして5日間の巡礼の旅を無事終えることができました。お世話になった方々に感謝です。

旧市街の外側のBarで昼下がりの赤ワインで乾杯しました。高かったですが美味しいワインでした。さすがにどんぶりではなく、ちゃんとしたワイングラスでした。

本日の走行距離:23.6km



2017年2月26日日曜日

サンチャゴ巡礼(ポルトガル人の道) 4

2017年02月26日(日) サンチャゴ巡礼 (4日目)


今日はゆっくり朝8:00過ぎの出発です。
私が一番最後の出発者でした。実はちょうど良い距離のところに宿がないので、今日の予定距離は18kmくらいです。足も相当痛くなっているのでちょうどよいです。でも最終日に23.6km歩かないといけないのがちょっと不安。
しとしと雨が降ってましたが、それほどでもなくやがて止んでくれました。明日の天気が危ぶまれます。

雨に濡れる古い教会

のどかな田園地帯をゆく

今日は遅い出発だったため、途中の村のBarが開いていました。日曜日のためか家族連れや若者たちのグループが食事をしたりたむろしたりしています。若者たちのグループは朝からビールです。昨日みたいにどんぶりワインではなかったです。今日は普通のコーヒーとシナモン・スティックの朝食です。面白いことにこの辺のBarは店内に必ずスロット・マシンが1台(複数台ではなく、1台)あります。立ち寄ったどのBarもそうでした。

朝ごはんです

何故かスロット・マシンが1台 ぽつねん

こっちだ!

水はたくさんあります

昼はいつものようにまたBarでいただきます。自転車の巡礼チームもいましたが、みんなビールを昼から飲んでいます。いいのかなあ?
今日のBarは定食があったのでそれにしてみました。(A,B,Cから選ぶ)。メインの前にヒヨコマメのアヒージョが出てきて結構これでおなかが満たされます。ビールは飲めないのでコーラを選択。メインは目玉焼きとソーセージ、ポテトです。結構ボリュームがありましたが完食です。

ひよこ豆のアヒージョ。本場の味は違う?

ボリューム感満載

走行距離が短かったため早めに目的の町、Padron に着きました。街中までくると、日曜の市が立っていたみたいで撤収作業の中を歩いていきます。町の真ん中を大きくて綺麗な川が流れていて良い雰囲気です。(天気はいまいちですが)

結局、今日は私設のアルベルゲに宿泊。公設アルベルゲがどこになるのかわかりませんでした。そのため15ユーロなり(まあ、安いか)。でも清潔で、毛布などもちゃんとありました。これもありかな、と思います。ちなみに宿の1階はBarになってました。町中Barって感じですね。宿泊客は私のほかにもう1人だけでした。他のみんなは何処に泊まったのでしょう?もっと先まであるいたのかなぁ?

今日も2件Barをはしごしました。たくさん Bar があるので何処に入ろうか迷ってしまします。昨日と違い年季の入った、特徴のあるBarが多かったように思います。日曜日なのでどのBarもサッカー観戦でした。私も一緒にずっと見てました。歳なのか、酒も弱くなりあまりBarのはしごができないのが残念です。帰りは夜の川沿いを散策、あまり寒くも無く静かで良い町だと思いました。もう一度訪ねてみたい街です。
足はかなり痛んでいますが、今日も爆睡です。

写真が横ですみません。夜の河岸です。

よくある、移動式メリーゴーランド


本日の走行距離: 18.3km

2017年2月25日土曜日

サンチャゴ巡礼(ポルトガル人の道) 3

2017年02月25日(土) サンチャゴ巡礼 (3日目)

今日も朝6:30スタートです。
いきなり山道ですが、とても水が多いところを通ります。道路が水で溢れていて通れないところもあります。靴を濡らさないように慎重に歩きます。関東平野の田舎で育った私にとって、冬は乾燥しているイメージなのですが、全く異なる感じです。なにか柔らかい感じがしてきます。

水場になってます。歴史がありそう。

水がとても豊富です

山の中も小さな滝になtっています

山道の途中が川になっています。面白い作り。
長い長い山道を抜け、やっと村に辿りつきました。
昼時になったので、とあるBarに立ち寄り食事をしようと。でもそこはお客は昼からどんぶりワインで酔っ払っています。食事は作ってなくチーズとかをつまみにみんな飲んでます。私も一緒に飲みたかったのですが、まだまだ歩かないといけないので、ここは我慢。店主のおばさんに頼んでサンドイッチを作ってもらうことに。ガラスケースの中のチーズやハムを選べとのこと(スペイン語なのでよく分からん)。とりえず選んでみると、結構安くてよかったです。コーヒー頼むとエスプレッソでした(普通のコーヒーがよかったのですが。。。)。 でもまあ上出来です。

昼はサンドイッチを作ってもらいました(お好みで)

のどかな田舎の風景(失敗でごめんなさい)

今日はちょうど良い距離のところに公設のちゃんとしたアルベルゲがないため、簡易アルベルゲに宿泊しました(写真忘れました)。独立した建物ではなく、建物の一部がアルベルゲになっている、というものです。ここも十数名が宿泊してました。建物がしっかりしていないのか、結構寒くて消灯時間までヒーターをつけていました。こーゆーところもあるのね!と言う感じです。
夕食は今夜もBarです。この町のBarは小じゃれていてお客は皆ビールを飲んでいました、昨日のBarや昼のBarみたいな田舎臭いところが面白いのですが。でも2件はしごしました。

よく考えてみると足は痛いし、距離も稼がなくてはならないので黙々と1日歩いていたような気がします。景色を楽しむというような感じは失せていました。写真も少ないように思います。余裕がなくなってますね、やはり、今日も爆睡です。

本日の走破l距離: 23.8km


この公設アルベルゲは通過。ちゃんとした建物です。

今日もBarで乾杯です。小じゃれたBarでした。

 

2017年2月24日金曜日

サンチャゴ巡礼(ポルトガル人の道) 2

2017年02月24日(金) サンチャゴ巡礼 (2日目)

朝、6:30巡礼スタートです。今日の歩く距離は30km以上を予定します。元気なうちに距離を稼ぎたいと思います。
まだ暗いうちから歩き始めて距離を稼ぎます。なんといっても、5日間で118キロ(公式距離)を歩かなければなりません、でも、初日は午後からだし最終日は証明書等をもらうため午後の早い時間に到着する必要があります。平均25kmくらいがノルマでしょうか。結構きついです。(実際は道に迷ったり、山道だったりで1~2割り増しくらいの距離だと思います)

暗い中を歩いているうち道に迷いました。黄色い矢印を見失い1km以上も別の道を行ってしまいました。どうしても黄色い→が出てこないので引き返して最後に見た黄色い→からやり直しです。すると、見にくい場所に→を見つけて安堵。暗いうちは気をつけないといけませんね。

歩き出したときは結構寒かったですが、8時頃にやっと日が昇ってきて暖かくなってきました。
ここで日本から持ってきたアンパンと柿ピーナッツで朝食です。途中で見つけたBar(バル)がまだ開いてなかったので、非常食を持っていてよかったです。

ローマの道もあるの?

ここのベンチで日向ぼっこをしながら朝食。

結構な丘陵地帯を抜けてひたすら歩きます。厚着をしていると汗をかいてしまいます。下着はフィリピンで着ている速乾性のものですが、やっぱりこれが良いです。洗濯しても直ぐ乾くし。
スペインの田舎は冬でも結構きれいなんですね。日本のほうが寒々としていると思いました。

山の中を抜けていく

2月だが結構緑が多い田園風景

ここのアルベルゲには泊まらない。まだ開いてないし(2:00pm open)

ポルトガル人の道はそのほとんどがいわゆる旧道になっています(町中は別)。そのため気をつけないといけないのは3、4キロは平気でお店がないということです。場合によっては7、8キロは無いところもあります。そのため、お店のあるところで水の調達、食料の調達(または食事)が必要ということです。水は500mlだとすぐなくなるし、1.5Lだと重いし、悩みどころです。
基本的に、町と町の間は何もないと考えたほうがよいと思います。
今日の昼は途中のBarでコーヒーとサンドイッチをいただきました(写真忘れた)。

巡礼のシンボル-ホタテのコレクション?

海がちょっと見える田舎道

こんな路地がポルトガル人の道なの?

このアルベルゲも通過です。

今日の道は途中から海沿いのところを通る道になっているようです(Google Mapにて)。黄色い→(矢印)に従っているだけなのでどこをどう通っていくのか良く分かりません。歩きながら現在位置を確かめている、という感じです。
海沿いの風景は冬なのみとても綺麗でした。やはりヨーロッパなんでしょうか。気候も思ったより穏やかでとても爽快という感じです。足取りも軽くなります!といいたいところですが、足はだんだん重くなってきました。

海が迫ってきました。

きれいな海辺の町です。2月とは思えない。

橋も雰囲気がありすぎです。

こんなところ。。。

ほとんど山道です

馬の巡礼者に遭遇!ラッキーか?

もうお花畑になってます

途中の山道で馬を連れた巡礼者に遭遇しました。巡礼の方法は3つあります。徒歩、自転車、そして馬。自転車に乗った巡礼者は何組もいましたが、まさか馬の巡礼者に会うとはビックリ・ポンです(ちょっと古いか)。
夕方、ヘロヘロになりながらもどうにか本日の宿(公設アルゲルゲ:Pontevedraの町)に到着です。昨日と同じ6ユーロ、超安!。シャワーも清潔で文句なしです。昨日と違って今日は10名以上の宿泊客がいました。女性とも相部屋で結構大胆に着替えしてました(別に見たいわけではないのですが。。。)
疲れていても洗濯は直ぐにしなければなりません。
(※木綿のシャツと靴下は結局乾かなかったので、リュックに括り付けて歩きました。山中ではどうせ見ている人もいないので。本当に天気が良くてラッキーでした。)

本日の宿に到着!(アルベルゲ)

中はこんな感じ。男女一緒です。

今日も夕食はBar巡りです。まずは近くのBarで赤ワインをいただきました。するとワイングラスではなく、茶碗に赤ワインです。地元の人たちも茶碗でワインを飲んでました。本場はこーいうので飲むのかぁ、と変に感心して2杯。結構酔います。別のところでビールも飲みました。
足が痛くなってきたのが心配です。やることが無いので早めにベッドへ。今日も爆睡です。

今日は赤ワインで乾杯です。器が。。。

本日の走破距離: 33.2km(がんばりました)

2017年2月23日木曜日

サンチャゴ巡礼(ポルトガル人の道) 1

2017年02月23日(木) サンチャゴ巡礼スタート(1日目)

朝6:50の飛行機でポルトへ。
ポルト空港から巡礼開始地点のスペインのトウィ(ポルトガル国境の街)まではバスがあるらしいとのネット情報(ガセ情報か古い情報だった)を頼りにバスを探すと、それらしいのがあります。たむろしている人に、トウィまで行きたいのですが、と聞くとこのバスに乗ってXXXXXで乗り換えなさいとのこと。そうかと安心して並んでいると全然バスが来ない(1時間くらい)。不安になって別の人に聞くと、ある人はそこじゃないと言い、ある人は観光案内所で聞けば?とのご意見。なるほどと思い観光案内所へ。観光案内所があるのを知りませんでした。

先客がいましたがほどなく順番が。サンチャゴ巡礼でスペインのトウィまで行きたいのだがどのバスに乗ればよいか聞くと、非常に丁寧に対応してくれました。結局、そこまでの直通バスはないが、手前のポルトガル側のバレンサというところまで行き、そこから歩けばよい(予定より+4km)とのこと。国境越えも体験できるしと、超納得。そのうえバスも5分後とのこと。なんとラッキーな、 早く聞けばよかった。。。

バスはポルトの町の郊外を抜けて一路バレンサへ。結局ポルトの町は全然見ずじまい。
バスはバレンサの鄙びた(本当に)バスターミナルへ到着。最後まで乗っていたのは4、5名ほど。ひとりポツねん、と取り残され、暫しこれからどうしようかと思案。町の地図なども全く持っておらず右も左も全くわからない状態です。ただ、この町はポルトガル人の道の道中の町なので、とりあえずカミーノ巡礼の道を探すことに。 バスターミナルの建物の中でカミーノ巡礼の道やクレデンシャル(巡礼手帳)を何処で入手できるか聞いたところ、道をまっすぐ登っていったお城?で巡礼手帳を貰えるらしいことが分かりました。そこで言われた方向に歩き始めました。

近代的で快適なバス

鄙びたバスターミナル。人がいない。

しかし、行っても行っても全然それらしい建物がなく、さまようこと30分。お城のような建物はまったくありません。教会らしいところにも行きましたが、シーズン・オフらしくカミーノ巡礼のマークがある建物は閉鎖されていました。道行く人にも聞きましたがよくわからず、荷物もありだんだん泣きたくなりましたが、 はたと、さきほど教えられた道の行き止まりが石垣になっていたが、もしかして城壁かも?気を取り直してさきほどの道へ。石垣を迂回して登るとそこは要塞のような大きなお城砦都市跡でした。城壁の中はいろいろな商店や建物があり、まさに城砦都市の様相です。ヨーロッパのお城は規模が違うんですね。お城風の建物を探していた自分がバカでした。思い込みは危ないですね。

インフォメーションは閉鎖中

超のどかな雰囲気

まさに城壁そのものです

城壁の中に教会も

人に道を聞いてやっと巡礼手帳を発行してくれる観光案内所 兼 アルベルゲ(巡礼者用宿泊所)に辿りつきました。やったー!やっと巡礼がスタートできます。ここまでが長かった。。。

これが観光案内所だ!クレデンシャルを貰える

遥かスペイン側を望む

城壁の外側はこんな感じ

まず最初に、巡礼手帳に名前や住所、樹齢開始場所などを記入するのですが、ポルトガル語表記なので全くわからず。二人のおばちゃんになんだかんだ教えてもらいながら無事記入終了。2.5ユーロなり。とりあえず最初のスタンプと城壁内の地図をもらい「カミーノ!」というお言葉を背中に受け巡礼スタートです。(「カミーノ!」という言葉は5日間の巡礼中に何十回といただきました。)
ここからサンチャゴ・デ・コンポスデーラまで公式距離は118km。

時間は11:30、気がつけば朝から何も食べてません。まずは腹ごしらえです。無事巡礼開始ができたお祝いにちゃんとしたレストランでお昼をいただきます。セット料金で8.5ユーロ。高いのか普通なのか良く分かりません。

そして、まずは城壁から見えたスペイン側への橋を目指せばよいかと思い街中を進みます。でも道が迷路のようになっていて、アバウトな地図を見てもどこから外へでたらよいか良く分かりません。はたと、黄色い矢印→をめっけ! よく見るとホタテのマークも。これだ、と思いその方向へ細い道を通ると暗いトンネルを抜け橋に出ました。

魚の干物の煮込み料理。おいしかった。

城壁内のバザール。迷路です

初めて見つけた道標

城壁の外へ通じるトンネル

ポルトガル-スペイン国境にかかる橋。人は端を渡る?

ポルトガル-スペインの国境を徒歩で通過です。(パスポート・コントロールがないためカウント外)
そして、無事スペイン側へ到着です。そして最初のカミーノ公式道標を発見。サンチャゴ・デ・コンポスデーラまで115.454kmであることがちゃんと書いてあります。ちなみに歩く方向は左です。

ユーロのマーク?

初めての公式道標。巡礼気分が高まります。

スペイン側に入ると迷路のような裏通りを歩きます。地図は持っていません、ただ黄色い道標に従ってひたすら歩きます。まったくオリエンテーリングのノリです。今日の宿(アルベルゲ)まであと12km、ちゃんと着くのか不安になりながらも黄色い矢印→に従って歩くのみです。

迷路に道標は必須です

簡易的な道標。よく街中にあります。

こんな簡易矢印もたくさん。でも助かります。

町を抜けると畑や雑木林のところを抜けていきます。こんな農道みたいなところでいいのか不安になりながらもひたすら黄色い→に従って歩きます。

田舎の雰囲気全開です

馬まで出てきました

こんなところにも公式道標
 
 また、新しい町に入ってくるとそこは予定したアルベルゲのある O Porrino の町です。
 アルベルゲはポルトガル人の道から少し脇に入ったところにありました。ちゃんと案内がでていて分かりやすかったです。

雰囲気はあります。。。

今日の宿のアルベルゲ

昔の巡礼の格好をした人形が出迎えてくれます

アルベルゲは思ったより近代的な建物で、熱いシャワーも出て清潔でした。シーズン・オフのためかほとんど宿泊者はおらず、私も含めて3名(他に女性2名組)とのこと。2段ベッドがずらっと並ぶ大きな部屋にぽつねんと1人。まあ、こんなものです。
一息ついてから街中へ食事に。でも、夜のレストランは1人では敷居が高いので、いくつもあるBar(バール)へ。とりあえずビールを頼みます(英語が通じないのでスペイン語です。地球の歩き方に頼み方が出ていてラッキー。ちなみに、地球の歩き方にこの町の解説はありません)。すると、生ハムサンドのおつまみが。2杯頼めば結構おなかいっぱい。夕食はこれで完了。
今日は初日の緊張と歩き疲れでシュラフに潜り込むとバタンキューでした。

ビールが美味しい!

本日の走破距離: 19.8km