2012年10月20日土曜日

マラッカ海峡~再び ③ 国境通過失敗~初めての撃沈

2012年10月20日(土) メダン→ブラワン→メダン→ペナン島

 ガイドブックにはブラワンからペナンまでフェリーが出ているとの記載があります。フェリー会社のHPにも載っていて出発時刻まで書いてあります。この時点では乗れないなど思っても見ませんでした。

 最近早起きは得意です。無料朝食をしっかりいただき7時半にはチェックアウト、10ドル(約100,000ルピー)で手を打ち、バイクのサイドカーで28キロ離れたブラワン港を目指します。雨が降ったり止んだりの生憎の天気ですが、やや涼しいので快適です。

雨の中、街中は大渋滞

事故ったら死ぬなあ、と思いながらもサイドカーから見る街並み、田舎の景色は面白いものがあります。丁度通勤時間帯のためか道は混んでいます。道端の屋台で朝食を食べている人、バスを待つ人、言い争いをしている人、様々です、でも人は多いですね。途中、いきなりガソリンスタンドで停車しガソリンの補給、20,000ルピー支払えとのこと。いつものいやな予感がします。交渉時の愛想の良い笑顔は運転手の顔から消えています。小一時間も走ったでしょうか、そろそろブラワンの街に入ったようです。やはり運転手は場所を知りません、通りがかりの人に道を聞いています。とりあえず港の入り口に到着。高速道路のブースみたいのがあります。ここで運転手200,000ルピーを要求。10ドルは200,000ルピーと言い張ります。ふざけるなと一喝し100,000ルピー札を投げつけて下車。追ってこないところを見ると十分儲かっているようです。結局こちらは20,000ルピーの損です。辺りは倉庫街でフェリー乗り場が見当たりません。かなり不安になってきました。

とてもフェリーが出るとは思えない風景

とりいあえず、ずんずんと進み、倉庫のおっさんにペナン島へのフェリー乗り場を教えてもらおうとしたところ、「飛行機で行けばいい!」との答え。飛行機は知っているけど船で行きたいと押し問答すると、「もうないよ!」との答え。諦めきれずに港内をうろうろして船の写真とか撮っていると、怪しいおっさんに「何してる?写真はダメだ!」と怒られてしましました。ペナン行きのフェリーに乗りたいというと、やはり「そりゃ飛行機ダベェ!」との答え。怪しい英語会話で押し問答をすると、どうも昨年無くなったようです。昔の建物まで連れて行ってやるとのことで、おっさんのバイクの後ろに乗せてもらって港の奥の突き当たりまで行くと、確かにそれらしい建物が。。。来るのが1年遅かったようです。LCCの波はフェリーを駆逐してしまったようです。今まで狙った国境は必ず通過しましたが、今回ばかりは無理、撃沈です。

フェリーじゃない?



去年までのフェリー乗り場(看板あり)



 さて、くだんのおっさん、私が日本から来たことを知ると何故か仲間内の責任者のところに連れて行きわざわざ紹介されてしまい、しばし世間話。その後、これからどうするという話になり飛行機で行くと言うと、タクシー乗り場まで送っていくとの有難い申し出。おっさんのバイクで港の外にある怪しいタクシー小屋(乗り場ではない)まで連れて行かれました。多少のお礼は考えていましたが、結局おっさんに50,000ルピー毟り取られてバイバイ。タクシー料金は空港まで110,000ルピー(別途、高速代と空港入車料で10,000ルピー)、なーんのことはない、これが30キロ走ったときの相場なのです。タクシーはミニバンでエアコン付き、非常に快適です。高速を使って空港まで30分ちょっと。同じ値段で行きと帰りは雲泥の差、相場を知らないのは怖いですね。10時過ぎには空港に着いてしましました。
 空港建物の隅っこにある暗い通りでライオン・エアーなるLCCのペナン行きチケットを片道325,000ルピーで購入。当日券でこの値段、確かにフェリーより安いかもしれません。朝早かったので空港で早めの昼食兼休憩を取ります。早くペナンでゆっくりしたいなぁ。


空港のカフェ。先のオネイサンは綺麗です

プロペラです


 チェックインはしたものの搭乗ゲートへは入れてくれません。40分前になってやっと開放、でも入り止められます。空港使用料を窓口で購入しなければならないようです。指示された窓口で50,000ルピーを出すと不足、100,000ルピーでチケットをくれました。高いなあ、と思いながらも無事ゲート通過、パスポート・コントロールも通過して一段落、ふとさっき購入したチケットの裏を見ると75,000ルピーの数字が。やられました、ここでもせこいボッタクリです。メダンが危険な街というのはボッタクリの街ということだったのでしょうか?それなら納得です。全く危険は感じない街でした。ところで、飛行機はなんとプロペラ機、CAのおねえさんの写真を撮ろうとしたら怒られてしましました(恥ずかしい)。

怒られちゃいました。。。

 そうこするうちあっと言う間にペナン島に到着。空港からバスでジョージタウンの中心地コムタまで、そこで有名なビーチであるバトゥ・フェリンギ行きに乗り換えます。するとバスはニーカブ女性軍団に占拠されていました(※ニーカブ:目だけ出したイスラム女性の黒い全身衣装)。はっきり言って異様です。西アジアからここまで遊びにきているんだと驚きましたが、それ以上に石油の金持ちならタクシーで行けとツッコミを入れたくなります。どうにか目的地のビーチまでたどり着き、お目当ての安宿を探します、がありません。斜め前の安宿で聞くと2年前に廃業したとのこと。と言うか、いきなり日本語で話しかられビックリ、怪しいマレーシア人です。日本に留学して大宮に住んでいたとのこと。ますます怪しいですが、既に5時を回っているのでとりあえず投宿。部屋はオーシャンフロントというか、ドアを開けたらビーチ。津波が来たら完全にアウトですね。中年おやじひとり、別にこんな部屋でなくても良かったのですが。

虹と砂浜とニーカブ女性、絵になります?

恐るべきニーカブ軍団

 ビーチに出ると凄いことになってます。ビーチがニーカブ軍団に占拠されています。散歩する者、特殊な水着で泳ぐもの、さらにバナナボートで嬌声をあげているものもいます。はえはパラセーリングにチャレンジと、とどまることを知りません。地元を離れ解放的になっているのでしょうか。。。

ペナンの夕日はきれいでした。

夕焼けだと明日は天気悪い?


夜は2日ぶりにビールが飲めました。


ここにもイスラム家族が。。。

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